自分が臼蓋形成不全だと自覚したのは、30代で変形性股関節症になった時です。
臼蓋形成不全だと分かってから、医学書やインターネットで臼蓋形成不全というものを調べてみました。
股関節は、大腿骨の先端のボール状の部分と、それをの受け止める骨盤側の受け皿(臼蓋)で出来ています。
その受け皿である臼蓋が小さすぎるなど、発育が不完全な状態の事を臼蓋形成不全というようで、最近では【寛骨臼形成不全】と呼ばれているようです。
また、股関節症の約80%の方が元々臼蓋形成不全のようで、その多くが女性だという事でした。
治療方法についても、詳しく紹介されていたので、主治医のお話を理解する為にもとても参考になりました。
ところが、治療方法や臼蓋形成不全の状態についてはとても詳しく理解する事ができたのに、臼蓋形成不全になる【原因】についてはよく分かっていないようで、はっきりとした答えを得る事が出来ませんでした。
私が主治医から言われたのは「あなたは元々股関節のかぶりが悪いので、小さい屋根で股関節を支えている。その屋根の部分の軟骨がすり減り、負担がかかり過ぎて骨のうしゅが出来ている」という説明でした。
治療についてもとても細かい説明がありましたが、そのかぶりが悪い原因については何も言われませんでした。
私もその答えを得るよりも目の前の治療が先決だったので、わからないままになっていたのですが、その原因について良く知らない方から何度か言われる事ありました。
それは、「赤ちゃんの時におむつ替えで足を引っ張るから脱臼したり、(股関節が)悪くなるんですよね」
という言葉でした。
本当にそうなのかはわかりませんが、この言葉は傷つきます。
「あなたの親が無知なんですよね。親のせいですね」
と言われているのと同じだからです。
これは、3人位の方から言われました。
皆さんに共通するのは、初対面かそれに近い方で、40歳以上の親しくない方です。
ただ、どの方も悪気があるような感じではなく、知識を披露したいといった感じでした。
その後主治医とお会いする機会がなかったので、また臼蓋形成不全の原因について調べてみました。
乳児期の股関節脱臼については、「昔の布おむつの形が、股関節の成長をさまたげる」といった記事を見つけました。
また、臼蓋形成不全については、「胎児の時の姿勢が関係しているので予防は不可能」「臼蓋形成不全の原因についてはよくわかっていない」
といった記事を見つけましたが、「おむつ替えで足を引っ張ると股関節が悪くなる」という記事は見つからず、もしかしたら、昔の都市伝説かなと思いました。
真相はわかりませんが、自分が知識を披露したい為だけの何気ない言葉が、相手をグサッと傷つける事もあるという事を、反面教師として肝に銘じておこうと思いました。
そして、親には絶対に秘密にしておこうと思いました。