手術をするなら知っておきたい知恵【高額療養費】

入院した事のある方ならご存知だと思いますが、日本には、【高額療養費】という、素晴らしい制度があります。
変形性股関節症の手術で入院する事になって、周りの方々から真っ先に聞かれた事は、「保険入ってる?」でした。
手術といえば保険!それだけ保険が当たり前になっているという事だと思います。
次に聞かれたのは、「高額医療(高額療養費)があるの知ってるよね?」です。
【限度額適用認定証】の時にも触れましたが、高額療養費の制度は、本当に有難い制度です。
おおざっぱに言うと、所得によって1ヶ月に支払う医療費の上限があるので、それを超えた分は、負担しなくていいのです
詳しい内容は、加入している健康保険組合に相談するか、ホームページで確認できると思いますので、ここでは要点だけ書いておきます。
私の場合ですと、加入しているのは協会けんぼ(全国健康保険協会)なので、ここに申請します。
【高額療養費の利用の仕方は2種類】
①事前に【限度額適用認定証】を申請して取り寄せておき、病院に提出しておく事で、病院での支払いを自己負担限度額までにする方法
いったん医療費を払っておき、後から協会けんぼに申請して返金して頂く方法
断然①の方が便利なので、早めに【限度額適用認定証】を申請しておきましょう。
例)1ヶ月の医療費が100万円の場合をおおざっぱに計算すると…
①の場合、3割負担で30万円ですが、限度額適用認定証を提出しているので、実際の支払いは自己負担限度額の約8万円ほど。
②の場合、いったん3割の30万円を支払い、後から申請して約22万円を還付して頂くという事になります。
この場合、還付までに3か月ほどかかるみたいです。
所得による限度額は、標準報酬月額(基本給、手当、交通費等を含んだ額で、これを元に健康保険料や厚生年金の掛金を払っています)によって違います
自己負担限度額は5段階に分かれていています(70歳未満の場合)
①住民税が非課税の方で35,400円
②標準報酬月額26万円以下で57,600円
③標準報酬月額28万円~50万円で80,100円+(総医療費-267,000円)×1%
④標準報酬月額53万円~79万円で167,400円+(総医療費-558,000円)×1%
⑤標準報酬月額83万円以上で252,600円+(総医療費-842,000円)×1%
また、多数該当といって、1年間に3回以上高額療養費の支給を受けている場合は、4回目からさらに自己負担限度額が軽減されます。
長く入院する場合や、家族に病人が重なった場合など非常に助かる制度です。
その他、高額医療費貸付制度もあるようです。
(高額医療費の支給見込み額の8割相当額を貸付)
N695_ichimanensatu_TP_V1.jpg
最後に1つ気を付けておきたいのは、限度額が8万円だから8万円あれば大丈夫という訳ではない事です。
保険適用の医療費は自己負担限度額までですが、差額ベット代や病衣、食事代はこれに含まれないので、別途加算される事になります。
良い制度を上手に利用して、困難を乗り越える力になればいいなと思います。